東京都内はサビキの撒餌釣りは禁止について思うところ等々

東京都内はサビキの撒餌釣りは禁止について思うところ等々

だいぶ放置していた話題ですがこの東京都釣り撒餌禁止の話題についての自分の思うところを書き留めておこうと思います。

 

サビキ画像

 

読んでくださった方も「禁止にすべき!」とか「前時代的すぎるからOKにすべき!」という極端な視点ではなく、「なぜこんなことになっているのか?」という部分を考えるきっかけにしていただければと思います。

 

 

撒餌釣り禁止の根拠は「東京都漁業調整規則44条の1」

 

まずはさらっとおさらいからですが、豊洲ぐるり公園にかかわらず晴海の公園やお台場周辺の釣りが可能な公園・若洲海釣り施設など、どこであれ東京都内の海で撒餌をするサビキ釣りやフカセ釣りなどは条例により禁止となっています。

 

その根拠となる条例が、東京都漁業調整規則という東京都の条例の44条の1にある

 

「一 竿釣及び手釣 (まき餌釣を除く。)

 

という条項です。

 

東京都漁業調整規則という東京都の条例の44条の1は
「こういう方法であれば魚を取ってもいいですよ〜」

 

という事を書いてある条例で、その中の1番目に「竿釣及び手釣(所謂釣り竿を利用した魚釣り)」はOKですと書いてあります。

 

しかし、文末にカッコ書きで(まき餌釣を除く。)とついているので
「でもね、アミコマセとか魚を寄せる餌を撒いて釣りやり方はダメです」

 

と注意書きがあるという構成になっています。

 

アミコマセの撒餌がダメとかオキアミの巻き餌がダメとかという次元の話ではなく、餌を撒く行為そのものが禁止行為に該当しますので

 

  • エビ撒き釣り
  • きびなご撒き餌
  • 貝類の撒き餌
  • 虫エサの撒き餌

 

などもすべて禁止となります。

 

現実的に多いのは、スキンやサバ皮などを使用した疑似餌サビキで使用するアミエビの撒き餌だと思いますが、あれも本当は禁止されている釣り方になります。

 

 

付けエサとしてアミエビやオキアミを使用することはOK

 

ここまで読んできて「餌でアミエビやオキアミを使ってはいけないのか?」という勘違いをしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、針に直接つける餌である付けエサについては時に制限はないので使用可能です。

 

ですので、複数の針に対してアミエビを引っかけて付け、釣りをすることとなるトリックサビキについてはコマセ籠を付けない状態で使用するのは問題ないという解釈で良いと思います。

 

ただ、トリックサビキであったとしても魚を集魚する目的で着けるコマセ籠にコマセを詰め込んで使用するような釣り方は「撒餌釣り」に該当する釣り方になってしまうので禁止行為となります。

 

要約すると

 

針に直接つける餌について特段規制はない

 

餌を直接海にまき散らす、放り投げる行為はNG

 

という事になります。

 

 

何故撒餌禁止条項が必要なのか?根拠は?

 

現在、撒き餌を使用した釣りが禁止となっている都県は全国で2つだけで

 

  • 東京都
  • 茨城県

 

になります。

 

※その他、兵庫県・秋田県についても条件付きで撒き餌の使用が禁止されています。
兵庫県 … 陸っぱりでの撒き餌使用は可能だが、船釣りでの使用は禁止。
秋田県 … 各漁業区域ごとに使用可能時期の設定があり。

 

それぞれ撒き餌を禁止にしている根拠となる理由は、ざっくり言ってしまえば

 

「海を汚すことになり生態系に影響を及ぼす恐れがあるから」

 

です。

 

確かに、海に必要以上の有機物などが流れ出せばプランクトンの異常発生などの原因の一つとなり、赤潮や青潮の発生を促してしまう危険性があるかもしれません。

 

しかし、疑問なのが撒餌以外にも海の水質を汚す要因は非常に多くの要因が有りますし東京湾などの場合であれば生活排水に含まれるリンなどの成分のほうがよほど重大な海洋汚染の危険因子であり巻き餌だけを禁止する根拠としては弱いと言わざるを得ません。

 

 

「撒き餌が海を汚す」のエビデンスが無い&他地域の汚染事例も無さげ

 

また、先ほど撒き餌を禁止にしている根拠が「海を汚すことになり生態系に影響を及ぼす恐れがあるから」であると書きましたが、どうもココの部分もはっきりとした研究結果などがあるわけではなく

 

「なんとなく海を汚しそうだから」

 

というのが本音のようだという部分も納得感がありません。

 

条例自体も昭和40年の物ですし

 

「とりあえず禁止しやすいから禁止にしちゃえ」

 

といった当時の条例制定者たちの本音が見え隠れしているように思えてならないのです。

 

実際、昭和の時代には現在でも撒き餌を禁止にしている東京都・茨城県・佐賀県のほかにも撒き餌を使用した釣りを禁止にしている県は多数存在しましたが、現在その条項は根拠がないとして削除されています。

 

さらに、撒き餌を大量に使用するフカセ釣りなどが盛んな磯場でダイビングをしている人たちの声からも

 

「撒き餌が滞留して海が汚れているところを見たことはない」

 

という意見が大半であり、撒き餌を制作しているメーカー側も海洋汚染につながらないよう研究を重ね、市販されている大部分の撒き餌では海中で自然分解されて汚染につながらないような商品が開発、販売されています。

 

撒き餌が無害だとは断言できませんし、無尽蔵に撒き続ければ影響は出るでしょうから撒き餌禁止が絶対悪とは言いませんが、千葉県などのように使用できる量を制限するなどの工夫をして解禁したほうが良いのでは?というのが私の本音のところです。

 

 

とはいえ東京湾の水はけの悪さは考慮しなければならない

 

 

以上のように基本的には条例を変えて、東京都での釣り場で撒餌を使用することを条件付きで解禁すべきだというのが私の基本的考えです。
(例えば一人1日アミコマセブロック1個まで、とか。)

 

しかし、茨城県などとは違い東京湾は非常に水のはけが悪く海流がとどまりやすい地形になっていることも考慮する必要はあるとは思います。

 

東京湾の海流はざっくりといえば、城ヶ島などがある三崎方面から海水が侵入してきて、

 

  1. 横須賀
  2. 横浜
  3. 東京
  4. 船橋
  5. 木更津
  6. 富津
  7. 館山
  8. 房総

 

といったような順序で潮が流れていきます。

 

そして、この中でもお台場や豊洲などがある地域の海流が最もとどこ売りやすい地形になっており、毎年のように赤潮が発生しています。

 

酷い年であれば、東京で発生した赤潮のプランクトンが死滅し潮が流れた先の千葉県沖で青潮となってしまうことも有ります。

 

その影響で木更津や船橋などの漁業に多大な影響が出てしまっている例も実際にあるのです。

 

現状でもこのような状態ですので、撒き餌を解禁するにしてもデータなどを取りながら慎重に進める必要はあると思います。

 

 

撒き餌解禁されても釣り人のマナーが悪ければすぐ禁止になる

 

これは、撒き餌が禁止である現在でも起こっていることですがアミコマセなどを洗い流さず帰り釣り場を汚したままの状態にする釣り人が後を絶たないことです。

 

特に釣りの経験があまりない人に多い印象がありますが、肌感覚として釣り歴が長い人でもこの傾向があると思うので一概に初心者さんが悪いとは言えないと思います。

 

豊洲のぐるり公園などにも張り紙がなされていましたが、アミコマセなどの餌は使っているうちによく足元などにこぼしてしまう事ある釣り餌です。

 

それ自体はしょうがない部分があると思いますが、釣りが終わった後それを洗い流さずに帰るマナー違反者が後を絶ちません。

 

  • ほっとけば自然に帰るだろう
  • 鳥とか虫が食べるだろう

 

等という考え方をしている方がいらしたらそれは間違いで、陸地に放置されたアミコマセなどの撒き餌はそのままにしておくとやがて腐り悪臭を放ち害虫が卵を産み付けぶよなどの害虫が繁殖してしまう原因になります。

 

  • 旅の恥はかき捨て
  • 誰かが洗うだろう
  • みんなやってるし大丈夫だろう

 

等という感情でやっている人はたちが悪いですし最悪です。そもそも知らなかったのであれば、理由を知り改善していただければいいともうのですが確信犯なのであれば論外です。
真面目にマナーを守っている釣り人の迷惑にしかならないですので釣りをしないで貰いたいです。

 

アミコマセなどを使用して釣り場にこぼしてしまったら、釣りが終わる際に海水を汲んでコマセを流してから帰るようにしましょう。

 

帰り際に、海水をバケツ2・3杯ぶちまけるだけです。

 

たったこれだけの手間もかけられないのであればそもそもコマセを使った釣りをしないようにするか、釣り自体をしないようにするべきです。

 

このようなマナー違反が続くようであれば、たとえ撒き餌が解禁されたとしてもすぐに禁止措置が取られてしまう事でしょう。

 

 

東京の海の水質改善策をもっと!浜辺をつくろう

 

最後になりますが、個人的な一意見を書き留めて終わりにしようと思います。

 

上にも書きました通り、東京都の海は非常に水が滞留しやすく汚れやすい地形になっています。

 

それに加えて、1級河川などからの水の流入も多く浄水機能などがかなり上がったといっても大量のリンなどの成分を含んだ生活排水も大量に日々垂れ流されています。

 

こんな状況が続けば東京湾の水質が改善する日が来るなど夢のまた夢です。

 

かつての千葉県幕張の海辺などもそうでした。

 

いつも水は深い緑色で異臭を放つ場所も多々ありました。

 

しかし、幕張などの地域では広大な浜辺を整備するなどの事業を行い、さすがに夏ごろの海は赤潮が凄いですが秋〜春先では見違えるほどきれいな海が広がっています。

 

砂浜が持っており自浄作用をうまく利用した結果だと思います。

 

自然の浜辺が一面に広がっていた江戸時代などでは、東京湾は非常に澄んだ水が広がりそれはきれいな海だったことでしょう。

 

東京都内でも、お台場や城南島など人口の砂浜を整備し砂浜の自浄作用を有効利用しようとしている試みは見て取れますが現状では全く砂浜の面積が足りていないようです。

 

東京都に面する海には、立ち入りが禁止されていて船舶の航行もさほど多くない運河や護岸・干潟なども散見されます。

 

葛西のような人口浜をつくるのも良いと思いますし、あまり船舶の往来の無い海辺を小規模な砂浜を点在させるという方法でも良いと思います。

 

少しでもそのような努力が進み東京湾の水質が今よりもずっとましになる事を願ってやみません。

ホゲ太ボーズ氏PROFILE

ホゲ太ボーズ氏01画像

性別 : 男
年齢 : アラフォー
血液型 : O型

東京都在住で、小学生の時からルアーから海の餌釣りまでほとんどの釣りに手を出してきたものの結局近所で気軽に釣行できるシーバス釣りに落ち着いたおっさんです。
ルアーを投げているだけで幸せなのでそれほど釣果は気にしていませんが、まぁそれなりに長くやっているので結果もそれなりには付いてきてます。
釣れなかった時代も長かったので「釣れないよぉ〜((´;ω;`))」って悩んでいる人の一助となれるような情報も出せればと思っているのでちょいちょい覗いてみていただければ幸いです。